ミニマルな暮らしのために、収納家具はどのような物を揃えると良いのでしょうか。
結論からいうと、家具を「持たない」ことです。
この記事では、以下のことをお話しします。
- ミニマリストになりたいなら、ものは増やさない
- 収納家具があるとものが増える不思議
- それでも家具にこだわりたい方へのミニマリスト的最適解
なぜ、「持たない」ことが最適なのか。
持たない理由と、持っってしまった後のミニマルな暮らしへの影響まで、お伝えします。
- これからミニマリストを目指したい、
- ミニマルな暮らしを求めて、収納家具を一転したい
そう考えている方にはぜひ、読んでいただきたいです。
「あげる」と言われても自分の要らないものは貰わない。
何事も簡単にすぐできる方法で、かつ効率的に物事を進めたい!と考える、coconが解説します。
この記事の目次
まずは自分の収納家具への考え方を把握する
ミニマルな暮らしのために、収納家具を購入したい、買い替えたい。
そう思って行動を起こす前に、あなたの目指す暮らしのイメージと、やろうとしている収納スタイルについて考えてみてください。
シンプリストとミニマリストは目指す到着点が違う
収納家具でおしゃれに揃えたい、整頓したい。
そんな方は、シンプリストかもしれません。
ミニマリストとよく似ていて、混同されるのがシンプリストです。
特に両者の区別をしたいわけではありません。
cocon的にはどちらでもいいし、個人の主観で使い分けていいと思います。
ただ、認識違いで、あなたの目指す暮らしからやや離れてしまう可能性があります。
少しだけ詳しく、違いを話します。
1収納家具やグッズを揃えるおしゃれはシンプリスト
シンプリストとは物を統一して整理された環境を好みます。
シンプルというだけあり、物事を簡潔化すること、シンプルな暮らし方にあります。
インテリアのカラーを白で統一するなど、すっきり見せるというところに重点を置き、そのため片付け術に優れています。
2ものを最小限に減らして生きるミニマリスト
ミニマリストは、持ち物を最小限に減らして暮らすことを突き詰めます。
インテリアや整理された環境にこだわるというよりは、ものの少ない環境にこだわりを持ちます。
どちらも物事の簡潔化・シンプル化を目指し、ある程度不要なものをなくした生活をするのは同じです。
ただ、ものの持ち方について決定的に違うことがあります。
- 収納することに重点を置くのか、
- そもそものものの少なさを重要視するのか、
シンプリストとミニマリストの要素があなたにどれくらいの割合で混在しているのか、今一度考えてみることが大事です。
シンプリストとミニマリストかを意識することが大事な理由
通常は別にどちらかにこだわる必要はないです。
どちらの要素も持ち兼ねていいと思っています。
シンプリストとミニマリストの考え方の違いで、収納や家具の揃え方は変わってくるからです。
どちらになりたいのかを混同してしまうと、あなたの揃えた生活が「なんか違った」ということになってしまいます。
両者の違いを、もう一度整理してみます。
シンプリストのものの所有の考え方
- ある程度のものを収納することにこだわりを持つ
- 収納家具やグッズを統一して整理整頓や簡潔化を目指す
ミニマリストのものの所有の考え方
- 持っている物自体を少なくする
- 収納家具すら要らないという答えに到達する
ここでの食い違いがあると、
- ミニマルな暮らしを目指していたのに、逆に物が増えてしまった
- 収納のために買った家具やグッズが後々不要になってしまった
このような失敗をしてしまう可能性があります。
シンプリストとミニマリストの判断は「物が増えること」への感じ方
では、自分がシンプリストなのか、ミニマリストなのか、どうやったら判断できるでしょうか。
シンプリストはものを極限まで減らしたいと思っている方はそれほど多くないと思います。
その点、ミニマリストは、物の数にもこだわります。
ここでは、ミニマリストが収納家具に感じるデメリットを紹介します。
- そのデメリットに違和感を感じる
- それをデメリットと感じない
であれば、もしかしたらシンプリストを目指しているのかもしれません。
ミニマリストが収納家具に持つデメリット
ミニマリストが収納家具を持つデメリットは以下のような理由です。
- 持ち物が増える
- 収納場所ができると収納するものが増える
- 家具は処分や引越しに不便
1持ち物が増える
第一に家具を買うデメリットは、持ち物が増えることです。
それが収納目的であっても、できれば増やしたくないと考えます。
ましてや、他のものより簡単に手放せない家具は持ちたいと思いません。
2収納場所ができると収納するものが増える
収納家具は収納スペースを増やすアイテムです。
そして、収納を増やすということは、ものが増える傾向にあるのです。
人は、場所があれば物を置きたくなります。
そんな習性があると科学的に証明されているかどうかは知りませんが・・・
場所かあればものが増えるのは、収納場所も同じことです。
スペースがあれば収納したくなるものなのです。
収納すれば、他のところは一見スッキリします。
しかし隠してしまうと、そこに隠れたものの存在を所有物としての意識が低下します。
3家具は処分や引越しに不便
家具は処分する際にも簡単ではありません。
分解できるもの、可燃できる素材でなければ、粗大ゴミや不燃物として出す必要があります。
その場合は、大抵コストがかかります。
ただ、大型なものになるほど、売れにくくなるのも事実です。
- 高価なもの。
- 有名なブランドやメーカーのもの。
- 新しいもの。
こう言ったものなら売れる可能性もあります。
そうではないものは実際には売れづらいことも多いです。
売れるまでの手間や時間がかかるのが、大型家具を売る時のデメリットです。
引越しの多い方にも家具を持つことは身軽ではありません。
家具が多いだけで引越し費用はかさみます。
コストも労力もかかります。
処分を急ぐ際には家具は不便になります。
急に処分しようと思っても、なかなか売れず廃棄になってしまうことが多いです。
他にもシンプリストとミニマリストの違いはあると思います。
ただ、収納や家具に限定すると、以上のようなことが主な違いだと感じています。
- 物の数にこだわっているわけではなく、収納や整頓を極めたい
- 生活の質や快適さの向上のために作業の効率化やシンプル化を目指している
そのような考えの方であれば、シンプリストの暮らしを目指した方が快適な暮らしに近づけるでしょう。
ミニマリストに最短で近づくマインド
あなたがミニマリストだと思ったならここからの記事も読んでください。
ここからは、家具の持ち方について解説します。
いま現在、まだまだ不要なものがたくさんあるのなら、まず第一にするのは、物を減らすことです。
「何となく」所有している状況が危険
家具だけではなく、全ての持ち物全てに言えることですが、「何となく」はとても危険です。
ミニマルでなくても、普段から家具の所有には気を配ることは大切です。
「所有していなければ必要なかった」時間やコストの発生につながります。
「昔は必要だった、でも今は必要ではなくなっている。」
そのようなものもあると思います。
なんとなく置いているものは一度所有自体を考えることをおすすめします。
何となく生活していると、ものは増える一方です。
物を減らすためには思い切った断捨離も必須です。
ですが、「何となく」取り込んでしまっているものをまず見直していく方がストレスも少ないです。
そして、そういった「何となく」は常に意識していないといけません。
思っていた以上に増えていることになかなか気づきけないのです。
ミニマルに見せるテクニックより第一に少ないこと
ミニマルな暮らしを実現するには、さまざまなテクニックが語られています。
住まいをできる限りスッキリさせるための、隠す収納や配色の統一化、シンプル化。
ただ、そういったテクニックや新たにグッズを購入しなくても大丈夫なのです。
物が少ないからこそ、少しの変化でお部屋の印象を変えることも簡単になります。
ミニマルにもおしゃれにも、スタイリッシュにも、見せることができるのです。
ミニマリスト、ミニマルな暮らしに決まりはない
ミニマルな暮らしをするために、収納やインテリアの決まりはありません。
例えば、
- キッチンには何も出さない
- お皿は必要枚数のみにする
- 統一した収納術が必須
- コード類は隠さなければいけない
大体のミニマリストさんがしていることです。
ミニマルを追求し始めると皆さん同じような考え方に近づいてきます。
ただ、収納でいくらすっきり見せても、それなりにものがあれば本末転倒です。
そして、収納のために今あるグッズを捨てて収納家具を買い直しすこと。
それは全く違うと思うのです。
ミニマルな暮らしをすれば、ものは減ってきます。
ものが減ったら、収納家具自体が必然的に必要なくなります。
統一した収納グッズも必要なくなります。
もちろん今の収納家具がどうしても嫌という場合なら、手放せばいいと思います。
ただ、ものを減らしたいという思いが主であるなら、収納術は減らした後です。
まず一に断捨離、二に断捨離、三四も断捨離で、五に収納。くらいでいいのです。
極限まで減らそうという話ではありません。
他の人とは比べない、自分に合った最小限が適量です。
快適に暮らすための断捨離であること
ものを減らして支障が出るなら、そこで減らすのはやめるべきです。
その量があなたにとっての最小限です。
大事なのは所有物に対する考え方です。
ミニマリストの所有物に対する考え方
- ものが少ないことが快適
- 持つものの存在をより意識したい
- 持つものをよりこだわりたい
ミニマルな暮らしを快適だと思うことに、ルールや基準は重要ではありません。
快適な暮らしを求めて断捨離をした結果、ミニマルになったというだけでいいと思うのです。
収納を増やさないためには持たないこと
ミニマルな暮らしの最大のメリットであり、本質は「ものが少ないこと」です。
収納家具すらも持ちたくないからです。
備え付けの収納だけで暮らすことを目指しています。
収納家具を増やす前に意識したいこと
収納のために家具やグッズの買い替えを考えている方は、一歩踏みとどまってみてください。
買い替える理由は何なのかを考える
- なぜ収納家具が必要なのか
- 収納家具に入れようとしているものの中で不要なものはないか
- 手持ちの家具でなぜ賄えないのか
その理由が、おしゃれな収納術だったり、当たり前になっているものの入れ場だったりしませんか。
その場合は、収納家具はもしかしたら不要かもしれません。
この先、断捨離が進んでくれば、その中のものたちも不要になります。
丁寧な収納はそれこそズボラなcoconのような方には、そのうち機能しなくなります。
原因はそもそももの自体が多いからです。
ものが多ければ徹底した見直しや管理ができていないと、いくら綺麗に収納されてもまた同じように溢れてきます。
こだわりたい方は所有しない方法を取り入れる
収納家具に関わらず、お部屋のインテリアでもある家具にこだわりのある方もいると思います。
ミニマリストだからと、こだわりのものまで手放したり、持たない選択をする必要はありません。
ただ、よりミニマル感を出したいなら、鉄則事項があります。
家具の持ち方鉄則事項
- 大型家具は持たない
- 分解できない家具は持たない
- 重い家具は持たない
ミニマルな印象を感じるためには
大型家具は持たない
分解できない家具は持たない
重い家具は持たないコレらは圧迫感を与えお部屋の印象を決めてしまいます。断捨離するならここから始めると早いです。
収納スペースか無くなると収まっていた物達も不要になることがよくあります😇#ミニマリスト— cocon@ゆるっとミニマリスト (@coconi55) October 2, 2021
要は、重厚な家具より、シンプルな素材でシンプルな作りのものの方がミニマルな暮らしには相性がいいということです。
そんな場合は、レンタルという手もあります。
1家具をレンタルして所有しない
家具を手軽にレンタルできるサービスです。
家具を一定期間借りれるので所有する負担がありません。
初期費用も必要ないので、気に入った物を選びやすくなります。
別のものへも交換出来ますし、不要になっても処分の手間もありません。
以下のような方は、レンタルを考えてみてください。
家具のレンタルがおすすめな方
- 物を減らしたいけど家具も持ちたい方
- 転勤の多い方
- 多くは持ちたくないけど一定の家具が必要な方
家具を持たない方が身軽で生活スタイルにあっている方です。
2家具があってもミニマルな暮らしは作れる
ミニマリストだからこう、とは言いたくないですが、少ない物で暮らす人がミニマリストです。
そして家具はミニマリストが持ちたくない極めて上位のものです。
ただ、家具があってもミニマルな暮らしはできます。
収納家具も一緒で、収納を作ったからといって、増やさなければ良いだけのことです。
しかし、ミニマリストを目指し始めた方にとって、「収納があるのに物を増やさない」ことは中々難しいです。
なので、極力は家具自体を増やさないことをおすすめします。
身軽さを重視する方以外にも、家具を手放せない、持ちたい方もレンタルが適しています。
家具を手放せない、持ちたい方
- どうしても今使っている家具を断捨離したいが収納は欲しい。(古い、ダサい、使い勝手が悪い)
- 家具が好きでこだわりたい
- 収納するものを増やさない自信がある
このような方は、レンタルで「持ちたい」気持ちを満たすことができます。
また、持たないことに慣れたミニマリストなら、収納スペースが増えようと、ものは増えませんね。
物を置かないおしゃれがある
物を家に置かないミニマルな暮らしを目指すのであれば、第一に物を減らしてみてください。
綺麗な収納術やグッズを揃えたり、おしゃれな家具に買い替えるより、断然スッキリします。
おしゃれじゃなくても、物が少ないだけで数少ない物たちの良さがグッと引き立てられます。
いろんな物がお部屋で入り混ざっていれば、それぞれの良さが相殺されます。
必要なもの、お気に入りだけを残すようにしてみてください。
そうすれば余計な収納は必要なくなります。
そして、シンプルになったお部屋はグンっと垢抜け感を出します。
今回はミニマリストcoconが考える収納家具についてお話ししました。
結論は、収納家具は「増やさない」ことです。
もし、これから新しく揃えるのであれば、以下のことを検討してみてください。
ミニマルに持てる家具の見つけ方
- 小型なもので揃える
- 初めからたくさん揃えない
- レンタルを活用する
「初めからたくさん揃えない」というのは、必要になった時に所有するということです。
常識と思って揃えた家具一式の中には、実はあなたの生活スタイルには不要なものもあります。
そういった家具を増やしてしまわないように、これから家具を揃える方は一番注意してください。
ミニマルを目指す場合、今以上物を増やさないことが鉄則です。
結局、そのほうがミニマルな暮らしへの近道になります。