おもちゃを減らそうと思った時、こんな疑問が出てきます。
- おもちゃを減らして子どもに影響ないのかな?
- おもちゃが少ない方が子どもに良いというのは本当?
おもちゃは減らしたい、少しだけにしたい。
だけど、子どもへの影響や本当に効果的なのか気になる・・・
今回は、少なめのおもちゃで過ごした現在3歳の息子がどんな風に育ったかをお話しします。
その上で、親が注意すべきことなど、メンタル的な話を少ししてみようと思います。
- 少ないおもちゃで伸びた力と鍛えられた理由を解説
- 少ないおもちゃで育てる中で困ること2つを解説
- 少ないおもちゃで育てる上での注意点はとても重要なこと
この記事を読めば、少ないおもちゃで子育てをする効果が分かります。
また、少ないおもちゃで育てるには、注意点もあります。
子どもが、他の子よりおもちゃが少ないことに不満や寂しさを感じさせないようにする必要があります。
ゆるめのミニマリストとして、これまでおもちゃと付き合ってきました。
「いかに減らそうか」ではなく「いかに必要な分だけ」でやっていけるか、が育児をする上でのミニマルには重要です。
⬇︎おもちゃの断捨離、少ないことに対する考え方もまとめています⬇︎
おもちゃは一気に断捨離してはいけません。
⬇︎おもちゃの減らし方についてはこちらから⬇︎
おもちゃを減らすコツ4つ!収納と分別で子どもと一緒に断捨離習慣
おもちゃは少ないことが全てではありません。
⬇︎おもちゃに対するミニマルな考え方はこちら⬇︎
この記事の目次
少ないおもちゃで過ごした我が家の息子
我が家のおもちゃは極端に少ないわけではありません。
ただ、おもちゃの回転サイクルは遅めです。
特別なときにしか、大きなおもちゃを買いません。
基本的に、ずっと同じおもちゃで過ごしています。
内容的には長く使えるおもちゃを選んでいます。
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少ないおもちゃで過ごした効果
この環境で、息子は3歳になった時点で以下のような性格が伸びました。
少ないおもちゃで育った影響で伸びたと考える長所
- おもちゃ以外のものでも遊ぶ
- お手伝いや掃除を一緒にしたがる
- 工作やお絵かきが得意
- 集中力が続く
おもちゃが少ない分、必然的にそれ以外のものを遊び道具にするようになります。
その結果、伸びたことをそれぞれ解説します。
1おもちゃ以外のものでも遊ぶ
おもちゃが少ないゆえ、あまりおもちゃに興味がないのでしょうか。
キッチン用品に始まり、文房具や工具を好みます。
特に制限せず、危ないことがないようにだけ、見守っています。
2お手伝いや掃除を一緒にしたがる
おもちゃより身の回りのもので遊ぶからでしょうか。
掃除や料理をやりたがります。
掃除機をかけたりお風呂掃除したり、一緒に掃除します。
また、包丁を使ったり洗い物をしたりします。
こちらも特に制限なく一緒にやります。
あえて言うなら、掃除や料理の際には、必ず声をかけます。
強要はしないけど、「◯◯するけど一緒にやる?」と聞くと大抵の場合、「やる」と言ってきます。
身の回りのことは1人でできた方がいいです。
好奇心のあるうちに何でもやらせてみることが後の習慣に繋がります。
3工作やお絵かきが得意
おもちゃより、ハサミやのりを使った工作が好きだからでしょうか。
ハサミの使い方や、お絵描きも上手だと言われます。
遊ぶおもちゃが限られている分、必然的にこういった遊びが多くなります。
自然に触れたり手を使う遊びをして欲しいなら、おもちゃを少なめにするのは効果的です。
4集中力が続く
赤ちゃんの頃から、一つのものでよく遊ぶ子でした。
支援センターやお友達と遊ぶ時でも、持続力は長めだと感じていました。
それは3歳になった今も変わらずです。
一つのおもちゃで、黙々と遊ぶことが多いです。
5想像力が豊かになる
これは知らなかったのですが、保育園の先生に言われました。
保育園でお散歩に行った後、「何を見たか、何をしたかなど思い出して描く」という作業があるそうです。
他の子達はまだ想像して描くというのが難しい中、息子は先生のアシストなしで自由に描くそうです。
他の子と比べるのは良くないですが、その話を聞いて客観的に「記憶力」や「想像力」が発達していると認識できました。
(ちなみに息子は早生まれなのでクラスの中での成長は遅めです。)
もともとの性格もあると思いますが、ものの少ない環境というのは集中しやすいです。
おもちゃが少なかったことだけの効果ではないと思います。
また、どれくらいおもちゃの数が影響しているかは分かりません。
ただ、おもちゃが少なかったからこそ、他のものを工夫して遊びに利用するようになったということは確かです。
おもちゃが少なくて困ったこと
困ったことはあまりありません。
・・・と思います。
遊び相手が必要な時期は辛い
まだ1人遊びができない頃は、誰かいないと遊べなかったので付きっきりでした。
また、イヤイヤ期の癇癪が激しい2歳児の頃にも子どもに付きっきりでした。
受動的なおもちゃがないので、1人放って置けませんでした。
イヤイヤ期も、いつものありきたりなおもちゃだけでは、機嫌よく遊んでいてはくれませんでした。
家事も自分のこともほぼできず。
そのため、
- 家事は息子の寝ている時にする、
- 息子といる時は他のことはせず、ひたすら遊ぶ、
を徹底していました。
しかし徹底しすぎたせいか、一時期は「ちょっと待ってね」も聞けませんでした。
しかし、1人遊びが増えてきてからは「待って」も聞けるようになりました。
一時的なものだったんだなと思います。
ただ、自分に余裕がない時には、息子が夢中になるおもちゃがあればなあ、とも思いました。
お友達を羨ましく思う
お友達のおうちに行くと、たくさんのおもちゃがあります。
(よりによって、仲良しのお友達のお家のおもちゃが凄すぎる・・・)
さすがの息子もおもちゃの多さに感激し、毎回、テーマパークのように喜んでお邪魔しています。
羨ましく思うでしょう。
もう少し大きくなったら、話していこうと思っています。
少ないおもちゃで子育てするための注意
おもちゃは少なくても、子どもは普通に育ちます。
限られたおもちゃで遊ぶので、集中力や考える力が高まります。
息子を見ていて、これは本当だと思います。
ただ、注意しないといけないことがあります。
おもちゃを少なくしている理由を伝える
話し手の気持ちが大体わかるようになるのは4歳とか5歳くらい、しっかり理解できるのは小学校に上がってからだと思います。
そして、他人のお家の様子を知るようになるのも、小学校くらいからです。
つまり、その頃から明確に「我が家はおもちゃが少ない」と気づくようになります。
- なぜ、おもちゃを少なくしているのか?
- なぜ、たくさん買ってくれないのか?
全ては理解できなくても、それが子どものためであることをいつも伝えておくことが重要です。
また、大切なのは多いとか少ない方がいいとかではなく、「我が家はこうだ」と理解させることです。
おもちゃが少ないメリットも理解できたら、現実に満足できるようになります。
おもちゃ以外で子供の心を満たす
もちろん、おもちゃが少なくてかわいそうかな、と思うこともあります。
でも、今までの成長を見ていると、少なくても十分だったと思います。
ただ、注意しなければいけないのは、ミニマリストの自己満にならないこと。
息子にどこかで窮屈な思いをさせないように。
親のエゴで子どもが親の思いと反してしまってはおもちゃを少なくした意味がなくなってしまいます。
もちろん、家にものをたくさん置きたくない、という気持ちもありますが、
一番に、おもちゃが少ないメリットを考えたからおもちゃを増やしませんでした。
だから、子どもが「おもちゃが少ないこと」に不満を持たないよう満たしてあげる必要があります。
子どもに感じさせてはいけないこと
- みんなよりおもちゃが少ない劣等感を感じさせないこと
- おもちゃを買ってもらえない寂しさを感じさせないこと
そのためには、
- 少ないおもちゃの中でもある程度の自由度と選択肢を持たせる
- おもちゃ以外のことで親子の関わりをたくさん持つ
ということを意識しています。
具体的には以下のようなことを決めています。
少ないおもちゃで満足するためにしていること
- おもちゃや文房具は好きなように遊ばせる
- 買うときは息子が選んだものを買う
- おもちゃ以外のことを一緒にたくさんする
- おもちゃで遊ぶ時間以上に親子で楽しむ時間を作る
子どもが親のそばに引っ付いてくれるのは、ほんの数年です。
しかも3歳を超えたら、一人遊びも増えてきて、四六時中一緒じゃなくても大丈夫ですよね。
だから、求めている時はしっかり答えるように。
実際にはcoconもまだまだ完璧にはできていませんが・・・。
子どもの意思を尊重する
結局は、息子は息子。ママはママです。
息子がたくさん持ちたい子なら、尊重しようとは思っています。
(ただ、明らかに不要なものをたくさん買うことはしませんが・・・)
一応、子どもには手に入れたい理由を考えてもらいます。
- なんのために必要なのか
- なぜ欲しいのか
- それを手に入れたらどんな良いことがあるのか
手に入れるまでに時間がかかったり、苦労したものの方が「大切なもの」という意識が高まります。
少ないおもちゃで集中力や創造力を養う環境作り
今回は、少ないおもちゃで育った息子の性格や注意点を紹介しました。
少ないおもちゃが子どもの成長に与える効果はたくさんあります。
明確に、おもちゃが少なかったからの効果なのかどうかは分かりません。
しかし、集中力や創造力が鍛えられたのは、少なからずおもちゃが少なかったことが影響していると思っています。
我が家は今のところ、少ないおもちゃで息子も満足しています。
ですが、もっと息子が外の世界を知り、主張できるようになってきたとき、意見が食い違うこともあると思います。
ものが少ない面しか知らないので、ものが多い面を経験して良い方をとれば良いと思います。
断言できるのは、おもちゃが多いことが悪いのではないということです。
重要なことは数や量ではないと思っています。
それぞれ、元々の性格があるので、どんな環境でも集中力や想像力も鍛えられます。
おもちゃにたくさん触れたことで、違う能力が発達することもあります。
その分、集中力や想像力は違うことで鍛えてあげれば良いのです。
ただ、おもちゃを少なくすることで必然的にその機会を作れるなら、coconは集中力や想像力を伸ばしたい!と考えました。
そうして、おもちゃを必要以上、増やさないことに至りました。
同じように「集中力や想像力を高めて欲しい」と願う方は、少ないおもちゃで育てる環境を作ってみてくださいね。