お手伝いのメリットはたくさんあって、やさせてあげたほうがいいのは当たり前のように言われています。
でも、やりたいのは包丁を使った料理やお皿洗いなど、なかなかこちらが気乗りしないものが多くないでしょうか。
我が家の息子は、身の回りのことは色々やっていて、他のお手伝いは少しやってもらっています。
今回、年長さんになったタイミングで、お手伝いを増やしてみることにしました。本格的に取り入れ始めて良かったことや効果を紹介します。
otto、5歳の息子、0歳の娘と暮らす平凡な主婦。
日々の些細なことにも気にしたり凹んだりする豆腐メンタル。
かと思えば、信念を強く持ち、何事にも果敢にチャレンジするが飽き性が玉に瑕。
よく言えば芯がある、悪くいえば頑固。
以前は息子にとってちょっと難易度が高いと感じたお手伝いも、今回は息子の求めるものがちょうどお手伝いにいい年齢になってきて、スムーズに進んでいます。
この記事の目次
我が家のお手伝い状況、5歳児のやる気
まず、今までやっていた我が家の息子のお手伝いを紹介します。
いつからやっていたのかは忘れましたが、徐々に増やしていった感じです。
何にでも興味を持ち、やりたがるのは5歳くらいまでだと言います。
それ以上になると「めんどくさい」と思ってしまう。
だからお手伝いさせるなら早いほうがいい。
早ければ早いほど・・・ほんと?
それは分からないけど、よく「1歳半でもお手伝いはできる」とか聞きます。
なので、一応いろいろ試してきました。
5歳までに習慣化したお手伝い
現在続いているのは、週末にやっている、
- お布団干し
- 掃除機
- 床掃除
これは父親と一緒にやっていて、掃除が好きなのか、ottoとやるから楽しいのか、褒められるから嬉しいのか、全部かもしれません。
率先してやってくれますww
身の回りのことは、毎日
- お風呂で一人で体や髪の毛を洗う
- 自分で体を拭く
- 自分で着るものを準備する
- 遊んだおもちゃは自分で片付ける
これをお手伝いと言っていいかわかりませんが、何もさせていなかったころに対して、今はcoconの負担が減り、とても楽になりました。
継続できたのはなぜ??
これらが継続できた理由に共通するのは、
- 危なくない
- 完璧でなくてもいい
- 時間がかかってもいい
だから、coconが口出しすることなく、息子が自分のペースでできたから。
初めは遊びや中断が入ってなかなか進まなかったものも、coconが何も言わず、禁止することもやり方を指摘することもなく、自由にさせた。
自由にできたからこそ、息子は考えてやるようになったし、自分でできたって達成感が、次のお手伝いのやる気につながったんだと思う。
cocon自身も重要視していないお手伝いだから干渉しないし、時間がかかっても後始末や後の作業に影響しないから余裕を持って見守れる。
教えるのにも不要な力が入らず、息子のプレッシャーにもなっていなかったのだと思います。
過去にやらせて続かなかったお手伝い
他には、お風呂掃除やトイレ掃除、お料理なども「やりたい」というのでやらせてみました。
お風呂掃除は親が一緒じゃないとちょっと無理だと感じてしまい、諦めました。
多分、こちらがもっと対策してあげれば継続できたのかもしれません。
ただ、その頃のcoconはまだ子育てママ3年生とか。まだまだ余裕なかったです。
イライラするし、指摘してしまうし。
お風呂掃除がお風呂遊びになったところで何の問題もないのに。
今ならそう思えるけど、その当時は遊びになって掃除ができないことにイライラしてしまいました。
イライラするくらいならお手伝いをさせずに、自分がイライラしない遊びで子供と向き合ってきました。
トイレ掃除に関しては、やっぱり汚いところを触らせるという不安がいちばんの理由です。
今考えれば、毎日cocon自身も掃除しているのだから、そこまで汚いわけじゃないし、たとえ汚れたって、しっかり手洗いすればいいだけ。
でも、息子がトイレ掃除したいと言った当時は、そんな余裕がなかった。
教えたはいいけど、細かい指示を出してしまって、息子のやりたいようにやらせてあげられなかった。
お料理はもちろん危ないから。
包丁を使わせてみたけど、一度本当に指を切りそうになったことがあって、すごく怖かったことがありました。
まだ、包丁を使わせるには早かった。
そして、やらせるなら徹底的に付いていないといけない。
危険を伴うものに「もう大丈夫」なんてない。
でも、今考えればやり方を変えれば良かったんだ。
包丁を使わずハサミを使ったり。
包丁を使いたいなら、絶対安全なナイフで柔らかいものを切ってもらうとか。
火を使った料理をしたいなら、油は使わないとか。
火を消した状態で具材を入れて後は放置の料理にするとか。
何でも考えれば、やらせてあげられた。
そう後悔したから、思い立った今からやりたいことをやらせることにしました。
息子が一番やりたいのはお料理のお手伝い。
5歳から始めるお手伝い、自分のことは自分で。
お手伝いをさせるにあたり、やりたいことだけをするのではこちらの労力も倍に。
もちろん、段階を踏んで、慣れてくれば任せられるようになる。
でも、どうせやってもらうなら、初めからこちらも楽になるようにしたい。
それで考えたのは、お料理+お片付け。
お料理は片付けもセットで。
息子は保育園でも4歳クラスからお当番制度があり、お当番の人は給食の配膳を手伝うそう。
お店に食べにいった時にも、率先してお箸や取り皿を並べてくれます。
なので、お料理のお手伝いの後は、みんなのお箸やコップを並べ、ご飯やおかずを入れたお茶碗やお皿を運ぶ。
食べた後は、机用と床用のふきんで綺麗に拭いてもらいます。
食器を洗いたい息子。
全部は時間もかかるし洗剤もお水も大量になるのは予想できているので、息子の分だけにしました。
ここまで。
まだ始めたばかりですが、今のところ、すごくイキイキしてやってくれます。
いつまで続くかわかりませんが、しばらくやってもらって、嫌な時はやらなくてもいい。
最低限、自分の食べた食器はシンクまで持ってくる、食べかすや落としたものは綺麗に拭き取る、というのは継続して習慣にしてほしいと思います。
身の回りのことも自分でやる。
これはお手伝いになるかわかりませんが、自分のことは自分でする。
今年度はこれをもう少し頑張ってもらおうと思っています。
で、今までやっていたことに加えて、翌日の保育園や習いごとの準備を一緒に確認することを追加しました。
書いてみるとこれだけなのですが、日々の持ち物チェック以外に、保育園では火曜日はスイミング、水曜日はそろばん、習いごとは月曜日が英会話、土曜日はピアノ、日曜日はスケートと準備があります。
今まではcoconが前日や当日の朝やっていたことをまずは一緒に始め、慣れてきたら一人でやってもらう予定です。
それもできるようになれば、保育園から帰宅後、持ち帰った洗濯物や食器の片付けもお願いできればと思っています。
これだけできるようになれば、もう言うことなしですが、無理はせず、息子のペースに合わせてゆっくり進めていきたいな。
お手伝いをしてもらうことで得られた効果
子どもにお手伝いをしてもらうことで得られるメリットは、
- 子どもの自己肯定感が上がる
- 責任感が養える
- 思考力が育つ
などの子どもの成長に関する面でいい影響を与えるようです。
でもこれってもちろんすごく重要なことだけど、一見、目で見たり、すぐに感じたり出来にくいもの。
息子の未来に少しでもいい影響になっていたらいいんだけど。
で、ここではcoconが感じる、お手伝いの即効性のある効果を紹介します。
親子時間が増えた
娘が産まれてからは、息子を待たせることが多くなりました。
娘の相手をしながら家事をしている間は、息子には一人で遊んでもらわなければいけませんが、どうしてもテレビやゲームになってしまい・・・
ワークや他の遊びをしてほしいけど、一人でやり進められるものは少なく、あまり意欲的にやってくれませんでした。
coconが家事の時間を減らせばいいのですが、なかなかそれも難しく。
そこで、お手伝いをさせてみようと思ったのです。
いちばん時間がかかって、息子を一人にさせてしまうのが夕飯の支度。
その時間を息子と一緒に共有することで、息子を一人にする時間が減るじゃないか。
効果はテキメン。
息子は張り切ってお手伝いをしてくれるようになりました。
もともとお料理をしたかった息子。
イキイキして台所に立ってくれます。
まだまだcoconが「危ないよ!」と言ってしまったり、禁止してしまうこともありますが、できるだけ穏やかに接するように努力しています。
生活のメリハリがつく
息子の場合、幸いにもお手伝いに俄然やる気があったからかもしれませんが、お料理のお手伝いを解禁してから色々生活面での変化がありました。
早起きしてもお手伝いしたい!
最近は寝る時間も少々遅くなってきたこともあり、(特にottoが帰宅しているとottoがゲームするのを見ている・・・)
朝は起きてきてもリビングでダラダラしてたりゲームしたり(5分だけだけど)していた息子。
それが、起きてくるなり「お手伝いできる?」と聞いてくるようになりました。
実は、お手伝い始めた時に「お休みじゃない日は時間ないから朝はお片付けのお手伝いだけね」と話していました。
「お休みの日はお料理のお手伝いもできる=早く起きれば平日もお手伝いできる」
が理解できたのか、早く起きてくるようになったわけです。
もちろん、制限時間のある平日にゆっくりお手伝いさせるのはかなりリスキーではありますが「やる気のある時にはとことん付き合わねば。」と思い、最大限やってもらっています。
ゲームよりもテレビよりも「お手伝い」!?
保育園から帰宅後もすぐに「ゲームしていい?」と言ってきていた息子。
とりあえず、したいことは先にしたい。
たとえ10分でも。
決めた時間を過ぎれば、そのあとは終われるのが息子。
たまに終わるのを渋ることもありますが、大体は切り替えできるほうだと思う。
そんな息子が、帰ってきたとたん「お手伝いはまだ?」と聞くようになったのです。
まだ数日の話なので、ほんと、いつ終わりが来るかわかりませんが、これほどに息子がお手伝いに意気込んでくれるとは思わなかった。
それは本当にやりたい気持ちなのか。
coconが喜ぶからやってくれているのか。
息子は親、だけでなく、他の人やお友達もだけど、顔色を伺う傾向にあります。
そんな子にしてしまったcoconも胸が痛むのですが、なってしまったものは仕方ない。
だからこれからもっと自分の好きなように生きてほしいと、あれこれチャレンジしている次第なのです。
真相はどうであれ、やっている間はずっとニコニコはりきってくれています。
食べてくれるものが増えた
お料理のお手伝いを手伝ってもらったら、必ず味見をして食べられそうか確認しています。
大抵のものは「美味しい!」って言ってくれますw
今までは食卓に出しても、手もつけず、一口も食べず、「要らない」「食べられない」と言っていたものも、味見したら、ご飯を食べる時にも食べてくれることが多くなりました。
原形から自分で調理して、味付けして、美味しい匂いを感じたら、食べられるようになるんだろうな。
というか、息子の場合はただの食わず嫌いで、お店のご飯や給食は全部食べます。
得体の知れないもの、初めて見る調理には手を出しません。
だからこそ、実際の調理工程を見せれば安心して食べられるのかな。
どれだけ心配性やねんっっって感じですがww
やる気がある時にやるから身に付く
子どものやる気なんてものは一瞬で、この盛り上がりだってすぐに盛り下がってしまうかもしれない。
coconとしては、多少めんどくさくてもしっかりアシストすることで、今後お手伝い習慣をつけたい。
そしたら、自分でご飯のセッティングも後片付けもできるようになる。
実際、息子はottoより家にあるものを理解していて、ハサミや工具(ねじ回しやメジャー、カッターなど)も取ってきてくれる。
絆創膏だって自分で貼る。
テープだって自分で貼る。
体温だって自分で測る。
それもこれもこちらから指示したわけじゃなくて、「息子が」やりたいという時に教えただけ。
自分がやりたい、興味がある時に教えてもらったことは吸収できるのは大人も同じ。理解できる。
だからこそ、息子の「やりたい」がある時にはその「やりたい」を十分満たしてあげることが大事なんだと再確認した。
最近は指示することのほうが多く、若干主体性を低くしてしまっていると不安に感じていた。
お手伝いを通して、自分で考えられる力を養ってもらえたらありがたい。
まー、そんな簡単に都合よくいかないだろうけどねww
お手伝いの効果は無限大
お手伝いが子どもの成長にいい影響をもたらすことはみんな周知の事実。
でも小さな子どもに色々やらせるのは、汚したり壊したり、余計時間がかかるし、時に危ないことも多いし、親としては疲れることのほうが多い。
時間がなくてなかなかさせてあげられないことも多い。
でも、そこを踏ん張って、お手伝いさせてあげられれば、お手伝いで得られる効果がたくさんあることに気づける。
多分、お手伝いで感じられる効果は、人それぞれ違うと思う。
我が家でいちばん感じた効果は親子の触れ合い。
お料理時間は親子の時間が穏やかに流れています。
息子が選択する力を育てる機会
今までは、息子との時間も対等というより、命令、指示が多くなっていたと思う。
昔はもっと「どうしたらいいと思う?」って聞いていたように思うけど、妊娠して娘が産まれて、自分にも余裕がなくなった。
息子は息子で「どうしたらいい?」か聞いても「お母さんが言って」「分かんない」の一点張りのことが多かった。
結局、色々試した結果「わかっているけど、言えない」「聞かれたいんじゃなくて教えてほしい」のだとわかった。それがいいかは分からないけど、子どもがそうして欲しいならまずは教えて選択肢を与え、その中で選ぶとか。
一から十まで教えるのではなく、ヒントや選択肢を与えつつ、できる練習が必要だと思う。
話は逸れたけど、言いたかったのは、お手伝い中は指示することが当たり前で、でもその中で、選択肢を与えることができる。
「このお皿とこっちのお皿、どっちがいい?」とか「きゅうりのサラダとレタスのサラダ、どっちがいい?」とか。
関係なさそうなことからでも、自分で決めることができるようになれば自信もついてくれるんじゃないかな。
お料理のお手伝いはcoconのイライラしない時間
そして、指示しないからなのか、こちらもイライラしなくなりました。
指示=命令=思い通りにしようとしている=イライラ
っていう悪循環が生まれていることに気づきました。
お料理していても「次はこれしてね」っていうけど、なんだろう、お手伝いは「してもらっている」感があるからだろうか。
できないと思ってやらせているからか「それしちゃダメでしょ」「いつまでかかってるの」とか思うことがありません。
これはcoconだけかも知れません。
ただ、お料理のお手伝いがcoconたち親子の関係性にいい影響をもたらしたのはいうまでもありません。
coconがイライラしないから息子も安心してやりたいようにできます。
こちらを気にすることなく、自分のペースでやります。
それがいい効果になって、得意になってお手伝いやってくれます。
息子にとってもとてもいい時間になっているのではないかと思います。
まだcocon親子にとってお料理する時間が「非現実」だからかも知れない。
わからないけど、いい習慣ができそうです。
いつまで続くか不安はあるけど、頑張りすぎず(圧をかけないように)続くまでcoconは息子のアシストしていこうと思います。