ミニマリストの方、ミニマルな暮らしを目指している方なら、「冠婚葬祭」の準備に一度は悩むのではないでしょうか。
一年に数回、あれば良い頻度の「冠婚葬祭」。
そうは言っても、ないと困るものです。
今回はこの「冠婚葬祭」の考え方について、そして、coconはどう考えるかをお話しします。
- 「冠婚葬祭」をミニマル的に準備することのメリットデメリットを解説
- 「冠婚葬祭」をミニマルと兼ね合わせない理由
- coconの「冠婚葬祭」への準備をご紹介
「あげる」と言われても自分の要らないものは貰わない。
何事も簡単にすぐできる方法で、かつ効率的に物事を進めたい!と考える、coconが解説します。
この記事の目次
冠婚葬祭をミニマル的に準備する
冠婚葬祭に必要なものといえば、洋服・靴・鞄が主なものだと思います。
これらをミニマリストはどのように準備、収納、保管しているのでしょうか。
ミニマル的冠婚葬祭の揃え方
ミニマリストは少ないもので暮らす人です。
年に数回の頻度でしか使用しないものを持つことに必要性を感じません。
具体的には、
- 冠婚葬祭に必要な一式をレンタルする
- 日常使いと合わせて使う
という方法で効率よく使用する人が多いと思います。
ただ、それぞれにメリットデメリットがあります。
いざ必要になった時、どちらの方が自分に負担がないか考える必要があります。
それぞれ、詳しく解説します。
冠婚葬祭に必要な一式をレンタルする
最近は何でもレンタルできるサービスが増えています。
冠婚葬祭についても、必要なもの一式レンタルできるのです。
1冠婚葬祭の一式をレンタルするメリット
レンタルのメリットは、一回きりで借りられることです。
- 使用したい時だけ利用できる
- 使用したい時に使いたいものを選べる
- 保管しなくていい
それぞれ解説します。
使用したい時だけ利用できる
レンタルなら自宅に収納する必要がありません。
使いたい時にサッと使えて、使用後もクリーニングすることなく返却できます。
使いたいものを選べる
購入した場合は、あるもので選ばなければいけない、または一着しかないため、選択肢がありません。
レンタルなら、毎回違うものを着ることができます。
購入したもののように、体型的、年齢的に着られなくなるという心配もありません。
慶事なら尚更、結婚式の時期や会場、式の進行や雰囲気に合わせて合うものを選びたいものです。
そして、そもそも「ミニマリスト」ならそんなに持ちたくないはず。
そう言った点でも、女性ならではの、特別な時のおしゃれを楽しみたいという気持ちも、レンタルなら満たしてくれます。
保管しなくていい
先に述べたように、ミニマリストにとっての最大のメリットである「保管しなくていい」です。
一式揃えるとそれなりに収納場所を有することになります。
2冠婚葬祭の一式をレンタルするデメリット
慶事は余裕があるとして弔事は急を急ぐことがほとんどです。
その際には、レンタルはデメリットになります。
- 手配している余裕はない
- 一回一回にコストがかかる
それぞれ解説します。
手配している余裕はない
お祝い事は、予定が事前にわかる、そして当日までの日数が長いことがほとんどです。
なので、当日までに色々揃えたり準備したりする余裕があります。
その点、お葬式に関しては急を急ぐものです。
それに加えて、悲しみの中の準備が必要になります。
親族、身内など、身近な人に起こったことなら尚更、悲しみの感情は強くなります。
お葬式は急ぐものなのに、小さな式をするのにもそれなりにお金がかかります。
限られた時間の中でも、亡くなった方の意向を考慮しながら、できる限りのことをしたいと思うでしょう。
そうなったら、ますます自分に当てる時間などありません。
親族の場合も同様です。
連絡が入ったら、遠方なら休暇の都合やチケットの手配が必要になります。
サービスによっては、翌日に宅配してくれるものもあるかもしれません。
しかし、
- 本当に確実に届けてくれるか
- 自分のサイズに合ったものが見つかるかどうか
など、色々な不安要素があります。
一回一回にコストがかかる
レンタルは、購入するより安価で借りることができます。
購入の場合は、使用後のクリーニングも必要になります。
レンタルの値段でクリーニング代も考慮すると、お得だと思います。
ただ、それこそ、結婚式に招待される機会の多い20代のうちは、レンタル代一回一回のコストが余計な費用になります。
購入した場合、都度かかるのはクリーニング代だけです。
お呼ばれの機会が減り始める30代後半(?)頃からなら、レンタルでもいいかもしれません。
日常使いと合わせて使う
ミニマリストが考える、「冠婚葬祭」の衣装の揃え方として、もう一つ効率的と考えられるものがあります。
それは「冠婚葬祭」の衣装を特別とせず、「日常使い」として使うことです。
1日常使いと合わせて使うメリット
「冠婚葬祭」の衣装を日常使いと合わせて使うと一石二鳥で使えるというメリットがあります。
具体的には、以下のものです。
- 普段にも使うので一石二鳥
- 普段も使うので特別な保管の必要がない
それぞれ解説します。
普段にも使うので一石二鳥
冠婚葬祭用と分けずに普段使いにもするため、洋服のジャンルや多様性に繋がります。
「フォーマルは全て使い回し」と決めれば、それだけ使用機会が増えます。
普段も使うので特別な保管の必要がない
冠婚葬祭の衣装を特別なものとすると、普段は収納スペースに保管することになります。
収納を増やしたくないミニマリストにとって、保管しているものが増えることは許し難いものです。
ところが、これらを日常にも使えば、収納しておく必要がありません。
ものの少なさを追求するミニマリストにとって、もう一つ好まれる考え方として「効率の良さ」です。
2日常使いと合わせて使うデメリット
冠婚葬祭の衣装を日常使いすれば、保管場所も必要なく、使用頻度も増えるためメリットは多いです。
ただ、もちろんデメリットもあります。
- 使用頻度が高くなるのでそれだけ着古し感も早く出る
- 普段の服に合わせにくい、気に入ったものを使えない
それぞれ解説します。
使用頻度が高くなる分、着古し感も早く出る
冠婚葬祭の衣装は、比較的お値段が張るものが多いです。
日常使いをしていると、使用頻度が上がる分、傷みのペースも早まります。
普段は快適に使っていても、いざという時に「お手入れされた綺麗な状態」ではないことです。
そうなると、結局新しいものを新調する羽目にもなりかねません。
普段の服に合わせにくい、気に入ったものを使えない
日常のスタイルも、キレイめの洋服を着ている方には、冠婚葬祭の衣装を日常使いと合わせても問題ないと思います。
しかし、日常のスタイルがカジュアルだったり、汚れを気にせず着たい生活だった場合は、併用する事態が難しくなります。
その結果、
- 無理矢理、特別か日常に寄せようとしてしまったり、
- 本当に気に入ったものを日常に使えない、
ということが起こってきます。
coconももちろんですが、
- ものは極力減らしたい、
- 要らないものは持ちたくない、
と思っています。
ただ、
- 好きなものを持ちたい、
- 自分の気持ちが上がるものを持ちたい
という思いも同じくらい強いです。
冠婚葬祭の衣装を日常使いと合わせることは、収納的にもコスト面でも効率の良い考え方です。
ものを持ちたくないミニマリストにとって、とても理にかなっています。
でも、好きなものを持ちたいと言う信念からは少し外れる場合があるのです。
具体的に説明すると、
と言う考え方なら、シンプルなもので揃えることの苦痛が考えられます。
加えて、ものを持ちたくないミニマリストなら、同じ用途のものを何点も持つのは好きではないでしょう。
そうなると、フォーマルは1点という選択肢しかなくなります。
これはあくまで極端な例ですが、あまりこだわりすぎるとこのように自分で自分を苦しめることになります。
そして、普段にもシンプルなデザイン、色味を好む方なら兼ね合わせも合理的を思えるでしょう。
ミニマリストなら効率よく選ぶ?一点購入を考える
ここまで説明してきた、「冠婚葬祭」の揃え方ですが、実際にはどの揃え方が一番良いでしょうか。
その答えは、人それぞれです。
- 普段にも特別時にも使えて効率的
- 特別な保管場所も不要なので収納的ミニマル
- コストも購入時だけなので金銭面ミニマル
いろんなタイプの人がいると思います。
大事なのは自分の気持ちです。
絶対譲れないミニマルなルールのもとで選べば、ストレスなく冠婚葬祭用の装い一式を準備できます。
ここで、少し、特別扱いとして購入することについても考えてみます。
1すぐに!良いもの!好きなもの!がすでに揃っている
特別なものとして購入するメリットは以下のものです。
- 一度購入したら何度も使える
- 特別として購入するのでそれなりに良いものを購入する
- 使いたい時にいつもキレイな状態で着ることができる
一度購入したら何度も使える
冠婚葬祭用の衣装は、流行や好みでいくつも買い換えるものではありません。
- 体型が変わる、流行が変わる、世代が変わる。
- 着古したり、傷や汚れで着れなくなったする
そのようなことがない限り、処分することもないと思います。
特別な日のために保管していれば、傷みもあまり進みません。
その都度、揃えたり手配したり、メンテナンスする必要がありません。
急の連絡にも焦らず準備できます。
普段、仕事が忙しく、他のことに割く時間がない方には、良いものを一式揃えておけば、何も心配ありません。
特別として購入するのでそれなりに良いものを購入する
普段使いと兼ね合わせようと考えると、ちょっと普段寄りに寄せたり、普段使うことを想定して購入してしまいます。
葬祭用で合っても、しっかり分かるものを選ぶこともできます。
日常使いと区別することで、「良いものを買っておこう」としっかり区別できます。
そのようにして準備していると、、いざと言う時に、自分が満足して購入したものを着ることができます。
使いたい時にいつもキレイな状態で着ることができる
日常使いと兼ね合わせると、どうしても傷みます。
その都度お手入れしていても、使用頻度が多いほど痛みも早くなります。
それを見据えて、しっかり使って、早い回転で買い換えると言う考えもあるでしょう。
ただ、そのタイミングで、いざと言うときが来てしまったら、痛みのひどくなったものを使わなければいけなかったり。
主役ではないとはいえ、きちんとした場でクタっとヨレヨレの服や、いかにも安価な服ってわかるものはちょっと気が引けますよね。
では、購入することのデメリットはどうでしょうか。
持つことはミニマリストの最大の罪
購入する場合、ズバリ、「持つこと」が最大のデメリットになります。
購入のデメリットは以下のものです。
- 保管の必要がある
- 年代に合ったものでなくなる可能性がある
- その時に着たいものが着れない
そのままですが、少し深掘りします。
保管の必要がある
「冠婚葬祭」の時用の特別な衣装なので、用途が限られます。
その時のためだけに、収納スペースを占領されます。
だからこそ、購入する場合は数を限定すべきです。
弔事の際には、目立たなければそれほど問題にならないかもしれません。
この辺の考え方は人それぞれなので、気にしない方には特に問題にはならないでしょう。
年代に合ったものでなくなる可能性がある
特別な時のために良いものを購入しておいく場合、いざ使用するときに「合わなくなる」リスクがあります。
何度も使用していればそれも買い換えれば良いと思います。
慶事用のドレスは、使用頻度の高い若い世代の頃に、
弔事用の洋服は、ある程度落ち着いた年代から、購入を考える、
と使い分けても良いかもしれません。
その時に着たいものが着れない
冠婚葬祭用の洋服を購入していると、使用する状況などを考慮できません。
出席する場の状況や季節、雰囲気などに合わせたいこともあると思います。
やはり、使用頻度が高いうちは、
- 比較的安価なものを購入して買い替える、数点揃える
- レンタルで揃える
などを考えると良いかと思います。
ここまで、冠婚葬祭の準備の方法のメリットデメリットをお話ししました。
冠婚葬祭という日常的ではないことであれ、いざという時にはなくては困るものです。
- 良いものを使いたい
- 急な連絡にも慌てたくない
- コスト面、収納面でも効率的に考えたい
そう考えるなら、「良いものを一式揃えておく」というのも一つです。
逆に、以下のような考えを貫けるなら、レンタルでも良いかもしれません。
- コストは気にしない
- 準備する時間はそれなりに余裕がある
- 絶対持ちたくない
- 冠婚葬祭に関心がない
自分のライフスタイル、生活状況の余裕などを考慮して考えてみてください。
ここからは、それぞれを考慮して考え抜いた私の結論をお話しします。
ミニマリストだけど「持つもの」もある
ミニマリストである以上、「持ち物」は極力少なくしたい、しようとします。
ただ、やはり持たなくてはいけないものもあるのです。
そして、そのものの内容や量は、人それぞれ、また、その時々で変化します。
だから、誰かの意見を聞いて同じように合わせる必要はありません。
ミニマリストは、「持たない」「思考を選択する」ことに重きを置く人が多いと思います。
そういった思考が偏りすぎると、他の意見や考え方を取り込まなくなってしまいます。
自分の思考すら、その時々で変わるものです。
だからこそ、その時に合った考え方、生き方をすれば良いのです。
前置きが長くなりましたが、本題です。
冠婚葬祭は「特別」、日常と切り離す
coconは冠婚葬祭の準備に対しては、「兼ね合わせしない」方法を選んでいます。
つまり、「特別な時のために揃えている」ということです。
先述したメリットデメリットを考えた上で、私の生活スタイルや考え方です。
以下のことが主な理由です。
- 特別なものとして普段と切り離したい
- いざというときにレンタルもできない
- そもそも兼ね合わせが難しい
1特別なものとして普段と切り離したい
冠婚葬祭は紛れもなく、日常とは切り離すべき特別なイベントです。
慶事ではその大切な日のために、招待する側はしばらくの期間をかけて準備しています。
時間をかけられない弔事であっても、招待する側は悲しみの気持ちを整理できないうちに準備しなければいけないのです。
もちろん、弔事でも法事などであれば、心和やかに時間をかけて準備しますよね。
もちろん、そう思わない人もいます。
そして、招待する側が気にしないことの方が多いです。
綺麗に扱っている方や、早い期間で買い替えている方なら、そのほうがよほど綺麗な状態で準備できる人もいると思います。
2慶事と弔事との使い分けは必要
シンプルなスーツ一つで、小物やアクセサリーを変えたり足したりすれば、実際には兼ね合わせできます。
ただ、喪服は喪服です。
慶事の華やかな場ではやはり現実的には考えづらいな、と抵抗感が出てしまいます。
慶事の衣装でも同じです。
いくら黒であっても、あまり派手なデザインは弔事には目立ってしまうでしょう。
そして、慶事は楽しむものです。
そんな思いがあるのも事実です
3いざというときにレンタルもできない
これは今回、記事を書くきっかけとなったイベントで良く分かったことです。
少しcoconの話をします。
30代半ばになり、慶事のお呼ばれもなくなったので、着ていた20代に購入したパーティードレスはすでに処分していました。
そして、今年、息子の七五三。
普段、仕事にもプライベートにもフォーマルな装いをしないので、そういった類の服は一つも持っていませんでした。
そこで急遽、洋服のレンタルを探しました。
値段はピンキリで、良いものや好みのものを選ぼうとするとやはり値段も張ります。
- しょせん七五三。
- 母親は主役じゃない。
- 息子一人の写真でいい。
初めはそんな思いでした。
- 七五三なんて、別にしなくても。
- 写真一枚撮っておけばいいや。
こんな考えは自分勝手な意見でした。
両家祖父母(息子から見て)や、息子のことを考えても、しっかりやるべきだと思い直しました。
- 神社での御祈祷もしてもらって、
- お祝いの写真もしっかり家族で撮ってもらって、
- それなりに残してあげる、
話は逸れましたが、そういった理由から、衣装もしっかりしたものを選ぶことにしました。
そして、いっそ「一点しっかりしたものを購入する方が後々使える」という考えに至りました。
それまではレンタルもいいなと思っていたのですが、実際にその時になって
- なかなか選べない
- 着たいと思ったものはそれなりにコストがかかる
- とはいえ、着たいものはいつも大体同じようなスタイル
まだまだ使えるよね!
突然ですが、ここでcoconが購入したワンピースを紹介します!
30〜40代向け特別な日用ワンピース!
↓↓楽天で購入したのがこちらです↓↓
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それなりにお手頃なのに、結構良かったです。
(とはいえ、日常使いにはcocon的には絶対使えないので、日常とは切り離して考えてます。)
4そもそも兼ね合わせが難しい
話は完全に戻って、coconが冠婚葬祭用の洋服を日常と切り離すもう一つの理由です。
兼ね合わせが難しいと思う理由は3つです。
- 普段がカジュアルすぎる
- 普段は好きなものを着たい、持ちたい
- 慶事も弔事も好きなもの、満足のいくものを着たい、持ちたい
そして、最大の理由。
5ミニマルゆえ、冠婚葬祭一式を収納するくらいのスペースはある
そもそもの話になりますが、ミニマルだからこそ、ものを保管するスペースはそれなりにあります。
その空間も全て、大切なものだけを保管するためだけの場所です。
ただ、その中でもミニマルであるためには、
- 冠婚葬祭用の洋服・小物は冠婚用・葬祭用で一式ずつ
- 一式以外にフォーマルは持たない
- 一式はまとめて、決まった場所にまとめて収納する
というルールを決めています。
自分に必要なものだけを選べるのもミニマリスト
断捨離を考えるとき、大事なのは「何を捨てるか」よりも「何を持つか」です。
人は、自分の持つものによって形成されます。
お気に入りのもの、好きなもの、上質なもの・・・
冠婚葬祭は特別なイベントです。
頻度は少ないけど、特別なものなのです。
そんな特別な日の装いをどう準備するかはあなた次第です。
今回紹介したどの方法が
- 一番、あなたが準備しやすいか、
- 当日、あなたが一番満足して着ることができるのか、
そこに焦点を当てることがとても重要になります。
捨てるだけがミニマルになる方法ではありません。
よく言われる、大事なもの、お気に入りのものだけを持つのがミニマリストではありません。
冠婚葬祭があなたにとってどれくらい重要か、
また、その衣装にどのくらい手間をかけられるのか、
そんな視点から、あなたに最適な「持ち方」を考えてみてくださいね。