第2子妊娠して27週目に、糖負荷試験をしました。
妊娠した方なら一度は経験するであろう「糖負荷試験」。
なかには、妊娠初期の血液検査で血糖値が正常であれば糖負荷試験までしない産婦人科や、いきなり糖負荷試験から始まる病院など、それぞれ異なるようです。
また、血糖値の基準自体が厳しくなっているようで、昔より引っかかる方も多いです。
そんな怖い糖負荷試験ですが、もし、引っかかった後や妊娠性糖尿病と診断された後も、産婦人科や妊婦さんによって、対処は異なるようです。
この記事を読もうとしてくれている方は、
- 妊娠性糖尿病になるんじゃないかと不安
- 糖負荷試験を控えていて不安
- 妊娠性糖尿病と言われてしまって凹んでいる
といった状況の方が多いかと思います。
人それぞれなので、私が体験したことが誰にでも当てはまるわけではありません。
が、参考にしていただけることがあれば嬉しいです。
この記事の目次
妊娠性糖尿病になってみて
妊娠性糖尿病とは・・・の説明は必要ないと思いますが、少しだけ。
妊娠性糖尿病は誰でもなるし、治ることもある
簡単に言えば、妊娠してから発症する糖代謝異常。
一般的な糖尿病ではなく、妊娠中のみ現れる症状のことが多い。
妊娠中はインスリンの働きが低下するため、糖を処理しづらくなる傾向にあります。
だから、今まで引っかかったことのない方でも妊娠性糖尿病になることは十分に考えられる。
そして出産後に治るのも特徴の一つ。
糖尿病は完治しない病気として有名ですが、妊娠性糖尿病は治ることの多い病気です。
だから、妊娠性糖尿病になってしまってもあまり悩み過ぎす、対処していくことが大事。
一方で、やっぱり引っかかるということはそれだけ糖に対する代謝能力が弱い傾向があるってこと。
妊娠性糖尿病と診断された方は、出産後治っても、高確率で糖尿病になることが多いらしい。
なったことを嘆くより予防することを考える
ここからが重要。
妊娠性糖尿病になってcoconが思うことは、「予防の大切さ」
糖尿病なんて聞いたら、まだ偏見も多い日本では、「甘いものばっかり食べて」とか「そんなたくさん食べてたの?」「不摂生してたんだね」みたいに見られます。
でも、実はそうではない。
- もともとインスリンの機能が低下している方
- 炭水化物を取らなさすぎの方
- 痩せ型の方
- 運動不足、筋肉のない方
そのような方は、糖に対する抵抗性が下がっているのだとか。
だから今では、痩せ型の若い女性とかにも隠れ糖尿病の人が多い。
そんな中、妊娠中の糖負荷試験は、普段分からない自分の糖代謝能力を見れる絶好の機会です。
もしここで引っかかったなら、未来の糖尿病発生を防ぐチャンス。
もし、運よくギリギリの数値で引っかからなかったとしたら・・・
何も気にせず今の生活を続け、気づいた時には進行した糖尿病になっていた、なんてことも考えられます。
糖尿病は完治しない上に、症状は初めは分からずじわじわ進行します。
恐ろしい病気。
でも、予防や対策で進行を遅らせたり改善できたりする病気でもあるのです。
引っかかってしまったcoconの強がりのように聞こえるかもしれません。
ただ、coconはそんなふうに切り替え、前向きになれました。
もし、妊娠性糖尿病になってしまった方は、食生活を見直す良い機会だと思ってこれからの妊娠生活を健康的に過ごせると思ってチャレンジしてみてほしいです。
妊娠性糖尿病になった原因【coconの場合】
妊娠性糖尿病になるのは色々な原因があります。
一般的に言われるのは、
- 遺伝
- 35歳以上の高齢出産
- 巨大児の出産経験がある
- 習慣的な流産や早産歴がある
- 先天奇形児の出産経験がある
- 尿糖要請が出る
- 妊娠性高血圧の症状がある
- 羊水過多
などあります。
私に当てはまるのは高齢出産。
第1子の時はアラサー
5年経ち、今はアラフォー。まさしく高齢出産です。
ただ、他のものは何も当てはまりませんでした。
意外にもこの特徴に当てはまらないのに引っかかる人は多いです。
一般的な糖尿病にかかる原意として色々調べてcoconに当てはまるのは、
- 少食
- 糖質制限のしすぎ
- 運動不足、筋肉がない
- 少食だがちょこちょこ食べたり飲んだりする
などでしょうか。
極端な糖質制限
学生の頃の間違ったダイエットの経験があり、炭水化物はいまだにあまり食べれません。
なのに甘いものは食べる。
ここでいう炭水化物は栄養になる方の炭水化物。
ご飯やパン、パスタなど、栄養となる主食はちゃんと摂る必要があります。
炭水化物を食べているから、体内に入った糖を処理しないといけないと耐糖能がちゃんと働くのです。
長年、入ってくる炭水化物が入ってこない、機能しなくていいものは退化します。
炭水化物の摂取量の少ないcoconの耐糖能はかなり低下していると思います。
では、どうすればいいのかというと、良質な炭水化物をしっかり摂ることです。
玄米や雑穀米。
ちなみに血糖値上昇に関しは、玄米は白米と同じように上がります。
糖質量も玄米は白米とあまり変わりません。
ただ、玄米は食後の血糖値上昇を抑え、続けることで血糖値を安定させる効果があります。
血糖値を上げないのは、押し麦やもち麦のようです。
なかでも押し麦がいいみたいですが、押し麦はプチプチしているので慣れない人には食べづらいかもしれません。
糖尿病患者さんの治療でも極端な糖質制限はしないようなので、やはり、行き過ぎた糖質制限はリスクになると思います。
上記のような良質な穀物を徐々に摂っていけば、血糖値を上昇させるのを抑えたり、血糖値の動きを安定させながら、対糖能を鍛えていくことができます。
少食で運動不足は糖尿病になりやすい?
難しいことは分かりませんが、少食で運動不足で甘いもの好きな女性は糖尿病になりやすいみたいですね。
coconは典型的なこのタイプです。
動いている量は結構あると思うのですが・・・
毎日20000歩は歩いています!
ただ、筋肉があるかといえば・・・
ブドウ糖は筋肉に効率的に使われるそうです。
だから、甘いものたくさん食べる男性が糖尿病にならないのは、筋肉が多いことも一因みたいです。
甘いものを食べたいなら、筋肉をつける筋トレをしないといけないということ。
ちょこちょこ食べはヤバい
大食いや早食いが血糖値を上げることは知っていました。
だから、(というか少食だからなのだけど)
ご飯の時も一般的な食事量の3割ほどしか食べない(食べれない)。
食べすぎると苦しくて動けない、「あ〜血糖値上がってるんだろうな」という恐怖心から満腹まで食べれない、みたいな感じです。
そして少ないから食べた後もしっかり動ける、片付けや掃除、他の仕事をして、セカセカ動いてしまう。
そうすると数時間後にはもうお腹空くので、ちょっとだけおやつをつまむ。
おやつは毎日、何回も摂っていました。
と言っても、チョコ数かけ、とか、甘い飲み物(数口)、クッキー数個程度。
基本、数口です。
それなら、自分の体感としてはそれほど「血糖値上がってるー」という感じがなかったので、安心していました。
これくらいじゃ全然上がらなさそう。
でも、実は量の問題じゃなかった。
食べるタイミングが重要だった。
血糖値は基本的に、食後1〜2時間後にピークになります。
そのタイミングで食べてしまうと、せっかく下がり始める血糖値がまたさらに上がってしまうことになる・・・
Coconは朝や夕食後は我慢できるのに、なぜかお昼が我慢できない。
仕事のストレス?疲れが出てくるからかもしれない。
お昼にしっかり食べてしまうと眠くなるから少なめ。
でもそうすると、多分栄養が足りていないから集中力が切れる。
イライラしたり、集中できないから、おやつに走ってしまう。
お腹がすいたから食べるわけじゃないのは分かっていた。
でもなんだか、気が散ったり、口寂しくてつい食べてしまう。
そんな感じで、1時間ごととかにお菓子をつまんでいました。
一番気分が悪くなりがちだった夕方、実はものすごく血糖値が上がっていたのかもしれない。
そう考えると今までの食生活がかなりやばかったんだと、怖くて仕方がない。
甘いものが食事がわり
かなり糖依存になっていたのは分かっていました。
食事<<<<甘いもの。
甘いもの食べたいから、食事を控える。そんなタイプでした。
甘いものも特にお腹に溜まるものは苦手。
パンケーキ、ホットケーキ、菓子パン、ドーナツ・・・お腹にずっしりくるものは食べられない。
反対に軽いものが好き。
甘いカフェオレ、炭酸、チョコ、飴、グミ、口溶けするクッキー、ビスケット・・・
でもそれはもっとダメだったのです。
ジュースは特に体内に吸収されやすい。すぐに血糖値を上げてしまう事実。
食事量に対する「糖分の比率」
甘いものを最初に入れると血糖値は急上昇する。
そんなこともわかっていた。
気休めのベジファーストしてるし、ご飯は押し麦やオートミール、雑穀米。
おかずも野菜、豆腐、納豆、サバ・・・そんなものばかり食べている。
それなのになぜ防げなかったのは。
理由は一つ。
「全体の比率」
全ての量が少ないから、側から見れば何もかも少量です。
しかし、摂取量としては脂質<タンパク質<糖質<<甘いものくらいだったと思います。
こればっかりは量の問題じゃない。
全体の比率。
人と比べて少ないから大丈夫だよね。
ケーキ1個丸々食べてないから大丈夫。
ではないということです。
普段のご飯の量も少ないなら、同じだけ甘いものを食べていたら、それだけ体に入る糖質の割合は高くなってしまいます。
そんな理由が、coconの体に起こっている耐糖能低下の原因だと思います。
糖負荷試験に引っかかった原因【coconの場合】
少食、筋肉不足、甘いもの好き、ちょこちょこ食べ・・・
そんな生活だったcoconだから糖尿病になっても不思議ではなかったのです。
では、そうではない方はどうして引っかかってしまうのでしょうか。
それには、以下のような原因があります。
- 糖質制限のしすぎ
- 糖負荷試験前日まで食事を節制した
- 甘いものも節制した
検査の前日まで、引っかかるのが心配で制限する方も多いと思います。
ただ、節制しすぎると血糖値は上がります。
よく聞く、「欠食は血糖値を上げる」作用です。
長時間食事を抜くことで血糖値は下がります。
でもその後の食事で糖質過多の食事をしてしまうと血糖値は急上昇します。
糖負荷試験で前日まで我慢した人はこの症状を実現してしまっているのです。
糖質を控えていた体にいきなり多量の糖分が入ってきて、血糖値爆上げ状態になったのです。
だから、出産後糖尿病が治るのは、このような人たちのことで、こういう方は元々糖尿病になりやすい体質でもないと思います。
検査前に節制した一時的な血糖値の上昇ではないかと思います。
糖負荷試験の検査の様子
糖負荷試験は50gと75gがあります。
50gはスクリーニング、75gは精密検査として扱われることが多いですが、いきなり75gで検査される病院もあるようです。
糖負荷試験の甘い炭酸
coconの通う産婦人科ではまずスクリーニングがあって、引っかかったら精査でした。
だから合計2回あの甘いブドウ糖を飲みました。
普段ジュースや炭酸を一気に飲まないcoconにとって、あの甘い炭酸は飲みにくかったです。
2回目の時に、「炭酸入れても大丈夫?」と聞いてくれたので抜いてもらうと少し飲みやすくなりました。
飲んだ後は、「血糖値上がってるーーーー」って体幹があり、フラフラして気持ち悪かったです。
運動はできませんし、院内で座っているしかできず、血糖値上昇のせいもあって眠かった。
スクリーニングでは1時間後の採血のみ。
精査は30分、1時間、2時間後の採血がありました。
結果は2週間後の検診の時にわかります。
結果が長いのも不安ですよね。
結果から考えること
その結果、coconの血糖値は、1時間後が基準値より2ポイント、2時間後が20ポイント上昇していたため、妊娠性糖尿病と診断されました。
coconとしては2時間後の数値が高いのが気になりました。
他の人のブログなど見ていると1時間後は上がっていて、2時間後は基準内だったり、基準よりちょっと高い人が多かった印象です。
これには、
実際には1時間半くらいにピークがあり、その時の血糖値はさらに高くなっていた
もしくは、
血糖値のピークがやや遅く、ちょうど採血があった2時間後が血糖値のピークだった
(正常の方は1時間半ごろにピークが来るようです。)
血糖値がこれ以上の数値に上がっていたのであれば、普段の食事も、甘いもの摂取した時は自分が思う以上に血糖値が上がっているんだろうと考えられます。
一方、血糖値の上昇が遅いのなら、今までしていたチョコチョコ食べが、血糖値の下がる前にさらに上げてしまっていたんだと納得します。
妊娠性糖尿病になったらどうなるの??
これも気になることですが、実はこれも通っている産婦人科やその人によって異なります。
coconの通う産婦人科では、「血糖値を上げないこと」を重要視していて、「妊娠期だけのことだから、食後2時間値が120以下に抑えてくれたらいいよ」と言われました。
やったことは、妊娠9ヶ月初め2週間の血糖値測定、10ヶ月最初の週1週間の血糖値測定。
その間、食事記録は続けて毎食記録していました。(38週の今も続いてます)
他の産婦人科や人によっては、血糖値測定だけじゃなく、検査入院があったり、糖尿病内科に通ったり、インスリンを打ったりするそうです。
経過を上げてくれている方のブログやYouTubeを見ると不安になります。
ただ、今まで血糖値で引っかかったことがないのであれば、それほど大掛かりなことになる心配は少ないかなと思います。
妊娠性糖尿病で食事改善ができた
やっぱり好きなタイミングで好きなものを食べられないストレスはありますが、強制的に食事習慣を見直せたのは良かったと思います。
食事で実践したことや改善したことなど、具体的なお話は次回の記事でまとめています。
規則的な食事、健康的な食事はこれまでも「やらなきゃ」と思っていたけど、甘えからなかなか抜け出せませんでした。
食事量は相変わらずで、一度に標準量を食べて感触を抑えることはできていません。
甘いもののちょこちょこ食べも治っていません。
ただ、間食が絶対やめられなかったcoconですが、血糖値を測ったことで、自分の早朝空腹時の血糖値は高くないこと、普段の食事であれば2時間後には血糖値80程度まで下がることがわかりました。
それにより、2時間後までは食べないという食事スタイルがストレスなく受け入れられるようになりました。
「食べて2時間は食べない。極力食後直後に動く」
これだけは続けられています。
筋トレは妊娠中、しかも今は臨月だから難しいので、ウォーキング、踏み台昇降、床拭きなどを実践しています。
このスタイルになってから、夕方にいつも感じていた、体感的な「血糖値上がっている」気持ち悪さもなくなりました。
何の参考にもならないし、取り止めのない話になりましたが、妊娠性糖尿病の一例として診てもらえたら嬉しいです。
食事や運動についても、また記事にしたいと思います。