不要になったおもちゃの処分方法には、「寄付する」という考え方があります。
寄付できる場所として考えられるのは主に以下の2通りです。
- 保育園や児童養護施設
- おもちゃを送る活動を行なっているNPO団体や事業
- おもちゃの寄付できる場所は2種類
- 保育園などの施設に寄付する場合のメリットデメリット
- 寄付活動をしている団体に寄付する場合の注意点
- 活動団体の紹介
この記事を読めば、手持ちのおもちゃが寄付できるかどうかが分かります。
また、それぞれの寄付先の特徴やメリットデメリットを解説します。
「あげる」と言われても自分の要らないものは貰わない。
何事も簡単にすぐできる方法で、かつ効率的に物事を進めたい!と考える、coconが解説します。
この記事の目次
おもちゃの寄付先は施設と団体。用途で使いわけを
おもちゃの寄付先として考えられるのが、施設や活動を行っている団体です。
施設と団体との1番の違いは、行動目的で寄付を行なっているかどうかです。
保育園や養護施設に寄付するには
第一に保育園などの施設では、寄付を目的としていません。
もちろん、養護施設などでは需要があることも多いと思います。
しかし何でもかんでも必要かというと、そうではありません。
新品のものであればまだしも、使った後の不用品は断られることも十分あります。
必要なもの、需要のあるものであれば歓迎されます。
寄付したい場合には問い合わせをする必要があります。
保育園や擁護施設に寄付するメリットは、以下のことが考えられます。
施設に寄付するメリット
- 無料で譲ることができる
- きれいな状態であれば喜ばれる可能性が高い
近くの保育園などに持っていく場合、送料など不用です。
また、団体に寄付する場合は、別途寄付金がかかる場合もあります。
純粋に不用品を譲りたい場合には、施設に寄付できれば費用をかけずに行なうことができます。
施設に寄付するデメリット
- 許可されない可能性がある
- 汚れや痛みなど、受け取ってもらえる基準が厳しい
その施設の運営資金にも寄りますが、よほど経済的に困っていなければ子どもたちに必要最低限の物資は保たれています。
その中で、
- きれいなもの
- 不足しているもの
- いくらあっても困らないもの
であれば、喜ばれる可能性があります。
例えば、
- きれいな状態の絵本のシリーズもの
- 珍しいおもちゃ
- 海外のおもちゃ
などなら需要はありそうですよね。
また、自分や子どもが通っていて寄付するのはアリだと思います。
それまでの関係があれば、
- どんなおもちゃを扱っているか
- どういった教育方針で保育を行っているか
などがある程度わかります。
こんなおもちゃなら使ってくれるかも、とイメージしやすいと思います。
以前、coconは結婚式で大量に作った星の飾りを捨てるのももったいなく、保育園に持っていきました。
使ってくれたようで、(渡した日はもちろん)後日またお礼を言ってもらえました。
例えば、
風船やしょぼん玉、折り紙、カラーペン。
そういったどんどん消費するものなら、もらっても困りません。
ただ、子どもたちみんなに渡るように注意しなくてはいけません。
未使用で数があるものが必要になります。
おもちゃを送る活動を行なっているNPO団体や事業
おもちゃを寄付できる団体は全国に複数あります。
団体に寄付するメリットは以下の通りです。
団体に寄付するメリット
- ある程度の痛みや傷のおもちゃも受け取ってくれる
- おもちゃ以外にも取り扱っている
- 事前連絡なしで送ることができる団体もある
施設と違って、制限が厳しくありません。
フリマに出せるくらいの痛みや傷なら十分受け取ってもらえます。
団体に寄付するデメリット
- 送料・寄付金がかかる
- 破損・汚れが著しいものは引き取ってもらえない
- 受け取ってもらえないものは返送される場合が多い
事前に連絡なしで送れる反面、受け取ってもらえない場合は返送されることもあります。
寄付金がかかるのをデメリットと言うのは良くないかもしれません。
ただ、それなりに寄付金がかかる場合があります。
しかも送料は必ずかかってくるので寄付する際には寄付先もしっかり検討する必要があります。
また、明らかに痛みや汚れの激しいものは返送されたり、処分されます。
「寄付=次の人に譲る」であることを忘れてはいけません。
寄付すると「次に必要な誰か」が使ってくれる幸福感があります。
きれいに扱っていたおもちゃほど、処分するのは悲しい気分になります。
そんな大切にしていたおもちゃが他の人に大切に使ってもらえることは嬉しいですものです。
寄付できる団体は全国にあります。
それぞれが、集まったおもちゃを全国内の施設や世界中の恵まれない子どもたちの元へ届ける活動をしています。
まず、寄付する団体にはNPO運営である団体と、NPOではない民間の団体があります。
NPO法人とNPO任意活動団体の違い
NPO活動がある程度大きくなると法人格を取得できるようになります。
法人化すると、不特定多数の者の利益のために、法に定められている特定非営利活動というものの範囲内で活動を行う必要があります。
また、団体として安定的、継続的な活動を行いやすくなります。
もちろん任意団体でもしっかり活動している団体もたくさんあります。
それでも、活動の土台が安定していないと、
そんな不安も湧いてくると思います。
- より安定した団体に寄付したい
- 寄付が初めてだからサポートが安心な団体に寄付したい
そのような場合にはNPO法人の団体から寄付を始めてみるのがいいかもしれません。
実際におもちゃを寄付できる団体
ここからは、実際におもちゃの寄付できる団体を紹介します。
寄付するにあたり、
- 寄付した品物や寄付金はどのように使われているか
- 活動実績や活動内容はどうか
- 活動内容の確認ができるか
- 最近の活動は活発に行われているか
などを確認しておくと安心できます。
寄付した品物が、寄付ではなく利益吸収されていたり、廃棄となってしまっては寄付した意味がなくなってしまいます。
それだけでなく、ゴミを増やしてしまっていることになります。
寄付以外に使われないよう、団体の活動を調べておくようにしましょう。
NPO法人で寄付活動をしている団体
初めて寄付する場合は、より活動が明確化されて安定しているNPO法人で寄付するのが良いです。
寄付できるものは、おもちゃは全般的に受け付けてくれます。
他にも、雑貨や衣類、ベビー用品なども受け付けています。
代表的なNPO法人を3つ紹介します。
1国際子供友好協会
出典:国際子供友好協会
2008年の任意団体開設以来、発展途上国の子供達に直接手渡しの支援を行っているNPO法人です。
国際子供友好協会の活動は、
- 不用品のリサイクル活動による地域環境の促進事業
- 国内外での災害救援活動への支援
- 子供の国際交流促進事業
- 奉仕活動による子供の健全育成事業
他にも多数の事業を行なっています。
寄付は品物と寄付金とで受け付けています。
寄付された品物は全て発展途上国に送られます。
寄付できるおもちゃには、大型の乗り物も受け付けているのが特徴です。
例えば、ベビーカーやチャイルドシートなどです。
詳しくはホームページで確認してください。
他団体では、集まった品物は一部を一度販売して換金している団体も多いです。
おもちゃのまま、子どもたちに寄付して欲しいと思う方は、国際子供友好協会に寄付するのがいいかもしれません。
申込みのながれ
発送は宅配便などで送料元払いで送ります。
申し込みは一切不要、寄付できない場合の返送などもありません。
本拠地は千葉なので、送料負担を考慮すると関東のかたがおすすめです。
詳細はホームページで確認してください。
2セカンドライフ
出典:セカンドライフ
セカンドライフはNPO法人グッドライフが運営する活動団体です。
寄付事業継続は10年以上です。
主な活動内容は、
- 活動内容はSNSで寄付の見える化
- 国内への寄付活動
- 企業様とのコラボによるSDGs / CSR 活動
- 寄付された商品達のアーカイブ化
- 寄付一箱ごとのワクチン募金(発展途上国の子どもたちへ)
寄付先は、オランダなど先進諸国とも交流を持ち、日本の文化を伝えています。
セカンドライフは、特に「寄付の見える化」の実現に力を入れています。
寄付された品物を本当に必要としている方の手に届くように、一つ一つ丁寧に仕訳しています。
具体的な活動や寄付の事例もホームページに掲載されています。
申込みのながれ
寄付方法は、
- ホームページから申し込み
- 荷物の集荷専用の伝票が郵送される
- 梱包、振り込み
- 集荷依頼
申し込み料金は2100円〜です。
内訳は、送料・ワクチン募金・活動費に当てられます。
ぬいぐるみや人形は供養もしてくれます。(別途追加料金が必要)
思い入れのある人形は供養して次の人生を歩ませてあげましょう。
詳細はセカンドライフのホームページで確認してください。
3NPO法人ワールドギフト
出典:NPO法人ワールドギフト
NPO法人ワールドギフトも2012年から活動を始めた長年の経験があります。
主な活動は、
- 物品の寄付・再利用活動
- 医療・ワクチン支援
- 食事・食糧支援
- 「安全な水」支援
を行なっています。
これまでの支援国は88ヵ国と世界中で活動しています。
活動報告はインスタグラムやTwitterで、動画や写真をほぼ毎日公開しています。
また、寄付した際に記載するメールアドレスにメールマガジンを毎月配信しています。
メールマガジンでも活動を確認できます。
申込みのながれ
寄付の流れは、
- 梱包
- 物品寄付の申し込み
- 寄付金振り込み(2900円〜)
- 発送・集荷
集荷の場合はサイズ指定があります。
その分、送料が無料になります。
自己発送の場合はサイズ指定はありませんが、送料は元払いになります。
本拠地が大阪なので、関西をはじめ西日本のかたが利用しやすいです。
NPO団体に寄付するのは安心でるが、寄付金がそれなりにかかるのがデメリットです。
もう少し気軽に行いたい方には民間の団体に寄付するのもおすすめです。
気軽に、かつ安心して寄付できる民間団体も一つ、紹介します。
4いいことシップ
出典:いいことシップ
段ボール一箱につき100円の寄付で受け付けています。
申し込み不要、送料負担のみです。
また、寄付する支援団体を選べるのも特徴です。
選べる支援団体の一例です。
- 日本赤十字社
- 公益財団法人 日本ユニセフ協会
- 特定非営利活動法人 国境なき医師団日本
有名な活動団体をはじめ、多数の団体から選択することができます。
詳細はホームページで確認してください。
他にも民間で活動している会社や団体が多数あります。
寄付する際には、どんな活動をしている団体か、活発に活動されているのか確認するようにしましょう。
寄付額や発送方法、団体ごとの活動理念など考慮して、自分が寄付したいと思える団体を見つけてみてくださいね。
おもちゃを寄付するためにも
おもちゃは捨ててしまえばただのゴミです。
寄付できれば、世界中の必要としている子どもたちの手に渡ります。
不用になった後は寄付する習慣ができれば、使う時からものを大切にする習慣がつきます。
そして使えない不用品の多さに気づくかもしれません。
そうなれば、購入時から使った後のことまで考えられるようになります。
日本にはものが溢れています。
安く手に入るものは、すぐ壊れてしまったり、使い捨てのように使い回す傾向にあります。
良いものだけを、少しだけ。
そう考えることが、ものを大事に使う第一歩になります。
大量に寄付するのが良いわけではありません。
送っても使われず廃棄されるものもたくさんあります。
良いものを寄付するには、
- 長く使えるもの
- 自分が使った後も誰かに譲れるもの
- 古くなっても喜んで使ってもらえるもの
を選択していくことが大切です。
本当に使うものだけを大切に使い、次の人に渡す。
そんな世界ができるとより良い世界になると思います。
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